アサヒ・ザ・リッチと酔うだけの自分

この夜はたまに身に覚えがある夜

職場からの帰り道にはどこかで今日は呑もうと決めていた自分がいる

そんな些細な気持ちですらいざ帰宅して夜ご飯の準備をしてお風呂に入って旦那と共に食事を共にする頃には、遠い記憶になることが殆どだ

でも今日は珍しくも実行に移した夜

アサヒ・ザ・リッチを片手に

YouTubeでなんとなくいい感じのplaylistを流しながら一人晩酌

呑みながら、今の自分に微笑む

今。誰に連絡したいのか

今。誰に会いたいのか

今。突然、自由にどうぞ!と言われたら自分がどんな行動をとるのか

頭の中で考えては、その光景が幸せそのもので微笑む

連絡をしないことも

会わないことも

この晩酌が終われば旦那と眠りにつくことも

数時間後に見える未来を理解したうえで、だ

この

なんとも言葉では表現の仕方がわからない(単に自分の中に言葉の引き出しがないだけ)気持ちを感じる夜は

今日が初めてではない

今までだって

何回も

何回も

何回も

感じてきた夜だ

身に覚えがある

決まった結末

だけどそれが一番幸せな結末

この夜に

たまに酔う

どうしようもなく酔ってしまう

幸せ と 涙 が積み重なる

なんとも不思議な夜

決まって過去に戻りたくなるのは

何故なんだろう

まあ 戻らないけど

こんなことを

何回も

何回も

何回と

感じながらの夜

アサヒ・ザ・リッチが片手の夜

唯一の救いは明日が平日で仕事なこと

明日も起きて日常を過ごすだろう

この夜は一生救われることはない

でも不思議とこの夜が好き

こんな夜が私を救う

こんな夜はいつまでもいつまでも

きっとどれだけ歳を重ねようと

過ごすことになるんだろうな

ああ

当たり前に

大人になってしまった